観照のアートについて、リチャード氏がYouTubeでお話されているシリーズ、3つ目の動画の和訳をシェアします。
”「ピボティング(転換)」のテクニックについて共有したいと思います。
『観照』というテクニックには、3つの側面があって、それは「ポージング(停止)」「ピボティング(転換)」「マージング(融合)」です。
最初のポージング(停止)は、立ち止まる時間を作り出すことです。
それはただ、行っている活動を止めるという意味だけではなく、その行動と内面との間に隙間ができるということです。今していることを続けながら、意識的になって、マインドフルネスで行います。
すると、その行動がほんの少し変わります。それがポージングするという事です。
それには文字通り静止すること、または目を閉じること、深呼吸することなど、身体的に停止するテクニックも含まれます。
次に、ピボティング(転換)があります。転換はポージングの中で起こるので、より多くポージングすることによって、より多くのスペースを内側に作ることができ、転換が起こるチャンスを増やすことができます。
転換が起こる瞬間というのは、自分の内のパターンを見ている時に、それに対する新たな気づき・ブレークスルーが起こる時です。
それはあなたの内で、何年も、または一生を通して、無意識のうちに起こっているパターンや、何らかの形であなたを傷つけたり、ストレスや摩擦を引き起こしているパターンが、
突然、初めて異なる視点で見える瞬間です。
それが転換・ピボティングの経験です。その視点の変化、そのパラダイムシフトがあなたを変容させます。
実際にそれはあなたにとって、ブレークスルーとなります。なぜなら、もう以前の古いパターンに戻るのが難しくなるからです。
『観照のアート』から少し読みます。これは私の本です、ここから例を挙げます。
“あなたは気分が落ち込んでいます。 人生の喜びやより深い目的とのつながりを失ったように感じます。”
時々、朝起きると、そんな風に感じることがありますよね。
“他の人とのつながりが感じられず、 より明るい場所へ戻る方法がわからないと感じます。
こんな時は、その不快感から自分自身の気をそらそうとせず、そこに立ち止まって、内なる空間を作ります。
正直に、内なる状態を見つめていきます。 さらに深く自己を見つめると、自分が感じている状態が一種の”麻痺状態”であることに気付きます。
ふとあなたは、この状態はあなただけのものではなく、すべての人間に共通するものであることを思い出します。
自分への慈悲を感じられるこの場所から、さらに自分自身の奥深くへ、自分の心の中へと進みます。その中に、わずかな炎を見つけられるまで。
”麻痺”の中にはいつも、小さな炎があります。この貴重な炎を、寒い冬の夜の小さな火花のように大切に抱きしめます。 忍耐強く炎をそっと扇ぎます。
これには時間がかかるかもしれません。数日かかるかもしれません。しかし、時間の経過とともに、あなたの気づきと勇気が、この炎を再び生き生きとさせるのに役立ちます。
そして、あなたは再び人間らしく感じるようになります。 内側で暖かさと希望が生まれるのを感じ始めます。
一度それをやり遂げた後、必要な時にはいつでも再び同じ事ができることを知ることによって、あなたは新たな力を得ます。 あなたは心を再び生き生きとさせる方法を学びました。”(本から以上)
これが、私が言う「転換」というものの核心です。
転換はしばしば、感情的な経験です。
”洞察”が精神的なブレークスルーを起こすのならば、”転換”は心が開き、柔らかくなり、自分自身を思い出す事で、再び活力が湧いてくる、感情的なブレークスルーを起こします。
私たちは幼少期から多くの、恐れに根付いた行動パターンを持っていて、人生を通してそれを使い続けています。本当に深い探求者や瞑想者でない限り、私たちは無意識にそれらを使い続けます。
それは私たちのエネルギーを奪い、私たちの生きる喜びや活力を奪います。だから、この転換のテクニックは本当に重要なものです。
これは意志ありきの行動です。実際にあなたは、立ち止まるという決断をしなければなりません。深く内面を見るという決断をし、この不快感を見つめる勇気を持たなければなりません。
行動として、目を閉じるとか、何かを感じとる必要があります。この場合は麻痺ですが、怒りや、さまざまな不快な感情、恐れに出会うかもしれません。
このポージングの、穏やかな好奇心を寄せた空間のなかで、その感情・感覚を包み込む事で、その存在を許します。
これが上昇を生み出し、変化を生み出すものです。これは本当にシンプルですが、それには意志ある行動が必要です。
不快な状態を探求するために、それに必要な空間と時間、そして決意を持ってください。
そうすれば、心の闇の中には贈り物や宝物があることに気づくでしょう。しかし、それは心の闇の奥にあるため、そこに向かう人は少なく、非常に少数の人間しかそれを知りません。
私たちは常に不快から逃れようとしているから。
ピボットは非常に強力な経験です。それはまさに観照のアートの核心です。
あなたがこのテクニックを探求し、さらに深めることができることを祈っています。”